全体を学ぶ学校2022 第4回 ー地球のケア・テイカーになろう! レポート

2022年11月26日〜27日、今年度最後の全体を学ぶ学校が開催されました。

「地球のケア・テイカー=地球のお世話をする人」という考え方は、アメリカの先住民、ストーキング・ウルフ(グランド・ファーザー)が真理を探求し続けた学びの実話の中に書かれていることです。
アメリカ先住民の彼の探求は、単にアメリカ先住民の話ではなく、地球人としての大切な心そのもので、そこから学ぶべきことは本当にたくさんあります。

森や水の流れのケア(手入れ)をするというと、現代人はすぐに「どうするか」「何をするか」というhow toの心になりますが、そもそもEarthmanshipは「何をするか」と同時に、その基となる「どう在るか」を自分たちの中で明確にしていくことがとても重要だと考えています。
この地球のケアテイカーの講座もまさに、方法を伝えるだけの講座ではなく、まず自分たちが「どう在るか」、どういう立ち位置で、どういう心持ちでそこに在るべきなのかを考え、そこから「何をするか」を見つけ出していくことを目指しています。
今回もその心で参加者の皆さんと2日間の学びの時をもちました。

参加者の感想はこちら

“ケア・テイカーの学び”  ~岡田 淳
メインの学び場となるのは、古民家 鷲の家 からすぐのところにある8,000坪の森とその中を通る流れです。
実際に森を歩き、今の自然と自分の距離を感じたり、縮めたりする時間からスタートです。

ケアテイカーとしての心得を聞き、実際に森に入って手入れをしてみることで、自分の中で色んな気持ちが湧き上がり、ついつい正解を求めて頭がぐるぐるしてしまったり。道具を持つことで全ての頂点に立った気持ちになってしまったり。
そんな時間も、決して無駄ではない大事な経験。
ここで大切なのは「私は知っている」という心を捨てること。

甲斐駒ケ岳、鳳凰三山の美しい姿を見ながら、Earthmanshipのプログラムの中でとても大事な「広い視野」の学び。

流れのケア
水と空気の流れを整えるということが一番イメージしやすい時間。
葉っぱ一枚の存在感を感じる。
地面より下の循環をイメージしながら。
自分の身体も同じであることを感じながら。

“自分の身体・整うと調う” 〜大知早恵
毎日の生活の中で変わっていく自分の身体の軸の状態を確認し、ととのえる。
特に男性陣が大いに気に入ったのが「塵手水」。
自然と身体が別物ではないことを感じる時間。

“労働からの学び” 〜岡田直子
Earthmanshipの自然農の畑で収穫した食材や自然と体のことを考えて作られた食材を使ってみんなで食事を作る。
2日間暮らす古民家を掃除する。
そういう生きるための労働の楽しさを味わう。

私たちは、自分の利益を超えた大きな目的のためにここにいることを覚えておきなさい。
私たちはケア・テイカーなのだよ。

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<文責:岡田直子>

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