奥多摩 秋の One Day リトリート レポート

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2025年11月24日(月/祝)奥多摩 風の谷にて開催しました

今年はアースマンシップが始まって30年目、のびのびキャンプが始まって26年目(25周年)。
つまりこの「風の谷」ともそれだけの時間を共に過ごしてきたということになり、それならば、いつもと違う秋という季節に、この谷への感謝を込めて、みんなで日々の自分へのご褒美となる時間を過ごそうじゃないかと、このプログラムの開催を決めました。

副題についていた「~風の谷が教えてくれる自分を幸せにする秘訣〜」というのは、決して誇張した表現ではなく、自分を幸せにできるかどうかはまさに自分の心にかかっているということを、アースマンシップ自身が自然と共に過ごす中で気づかせてもらえたから出てきたフレーズでした。
子どもたちの「のびのびキャンプ」でも必ず伝える話で、この秘訣はとても大切なのですが、日々の忙しさの中で忘れていたり、気づけずにいる私たち。だからこそ風の谷で過ごす短い時間の中で、その片鱗だけでも感じていただけたら嬉しいと思いました。

当日はお天気にも恵まれ、紅葉が美しい奥多摩を、参加者みんながそれぞれの方法で楽しみました。

秋の林道を歩く

初めましての方々、子どもキャンプの保護者のみなさん、子どもキャンプの卒業生たち、大人のリピーターの方々と、いろんな方がいろんなところから奥多摩に集まりました。
秋の奥多摩プログラムは8年ぶり。紅葉を愛でながら、淳さんの自然の話に耳を傾け、自分の中を流れる気が自然に近づいていきました。

自然に近づくということ 自然と一体になるということ

自然から離れるとか、自然に近づくとか、それって一体どういうことなんだろう?
まずは自分が見ているもの、感じていることの再確認から。
私たちはどんな視野でものを見ているでしょう? どんな気持ちで歩いているのでしょう?

お昼ご飯は新米の炊きたてご飯と美味しい豚汁

薪で炊いたご飯は美味しいですが、それが新米となるとさらに美味しい!
そしてアースマンシップでいつも大人気の寧楽共働学舎の豚肉、山梨にあるアースマンシップの畑(参考:畑プロジェクト)で採れた野菜で作った豚汁を楽しみました。

アースマンシップの畑

山梨県北杜市鵡川町にある 古民家 鷲の家の前に広がる畑は、自然農を基本として、少量多品種 100品種以上の作物を種から育て、最後は種を採るところまで行っています。
そしてここで蒔く種は、種の交換会でいただいたものや自分で種採りをした在来種が主となります。
毎年種まきをする野菜や花の他に、果樹やハーブ類も育てており、ただそこにいるだけで楽しい、命あふれる庭のような畑、畑のような庭(エディブル・ガーデン)を目指している場所です。

自分がやりたいことを見つけて

自然とつながるための色々を体験した後は、自分がやりたいことを見つけて過ごす。
たき火をやりたい  薪割りしたい!  クマが出てきたらどうしたらいい?  ひとり静かに過ごしたいわ
ハンモック!  ブランコ!  ちょっと周りを歩いてみたい
いろんな「やりたい」をそれぞれが自分の心に従って実行に移したら、やっていることはバラバラなのに、何とも調和の取れた時空になりました。

ずっと見ていられる美しい紅葉とまっすぐ伸びる針葉樹


では参加者の感想をご紹介します。

午前中に教えていただいたことを午後に実践しました。
自然と一体となり広角に視野を広げ、目だけでなく風や空気やざわつきを全身で感じ、聖霊を感じながら命の中に溶け込むそのような体験ができました。
いや、新しい体験というより自分の中に太古から存在したようななつかしさというか、帰ってきたような自然な感覚でした。
こういう体験を子どもたち、次の世代に伝え感じさせていけること、いくことは、かけがえのない素晴らしい必要なことと思います。

今日一日最高のデトックスができました。
普段飲むお水の源流に触れて、より感謝の気持ちが強くなりました。
私も将来的に自然とつながることの大切さや喜びを伝えられる活動をしたいと思っているので、また機会があれば是非遊びに来たいし、岡田さんのように活動できるように頑張りたいと思います。

川苔谷に向かうまでの道、目に映る一つひとつのものが本当に美しくて息を飲みました。葉がはらはらと落ちるそれだけでこんなに胸を打つのはなぜでしょう。焚き火を見つめ、川の水の流れに耳をすまし、木のあたたかさを感じてしばらく過ごしました。
一生懸命でも自然体で生きてきたつもりでしたが、だいぶ芯の方は頑なに固まっていたことを自覚しました。
25年前のこの川苔谷でのサバイバルキャンプ、全てはそこからスタートしたのだと、今日自覚しました。
そして時間はめぐり、またこの地に戻ってきて、新たなスタート、ゼロ地点。
そんな私にとってはとてもとても大切な一日になりました。ありがとうございました。

最近、“生きるために役立つこと、実践できることを学んだ方がいい“とある方が話していました。例えば水泳は距離やスピードを競うために学んだりトレーニングしたりするのではなく、船が沈んだり溺れている人を助けたりするためのスキル(立ち泳ぎなど)として身に付けるほうが良いと。今日教えていただいたことはまさに生きて行くために必要なことばかりだったのでありがたかったです。
それから、人間は自然の中のちっぽけな存在であるということも感じることができました。
いつかは木や岩、山の動植物たちと心を通わせられる(対話できる)日が来たらいいなと思います。
ありがとうございました。

岡田さんの話を聞きながら森を眺めて、いつもは考えていなかった着眼点を学び、自分と自然が一体になっているような気がしました。自分はこの森に生きているものの一つで全部のものに命がある。その命を感じながら歩いていると、とても心地が良かったです。
トン汁が本当においしくて、思わずおかわりをしてしまいました。もちろん味もそうなのですが、風や音、木々を感じながら命を大事にいただくという行為がおいしかったのだと思います。
マキ割りも最初は全然割れなかったのですが、コツを少しつかみうまく割れると楽しくてたくさん割っていました。
熊の対処法はそれだけで逃げてくれることもあるのか!と驚きましたが、パニックになったときこの単純な動きを最低限できたらと思うと、最近のニュースを踏まえても気が楽になりました。
本当に楽しかったです。ありがとうございました!!

秋にここに来るのが初めてだったので、いつもより違う景色で、紅葉も見られたし、少し違った奥多摩が見られて良かったです。直さんが言っていた動物のお肉や食べ物に対して、改めて忘れていた有難みを知れてよかったです。

自然の中に身を置く大切さ、自分も自然の中の一部だと改めて感じました。
3人で参加できたのは何よりうれしいです。(4人だったらもっと良かったのですが・・)

息子がキャンプに行くという場所のことがよくわかりましたし、子どもたちと触れ合っているところも想像できて、親としてとても嬉しいです。空気や水の流れを感じながら一日過ごせました。紅葉も美しく本当に来て良かったです。

初めて参加しました。普段の生活で五感を使っていないことに気が付くような体験をたくさんすることができました。野生の勘というか直観力って、使っていないと鈍くなっていくし、きっとそれにも気がつけないのだろうなと思いました。意識して五感や直感力を使う機会を増やしたいと思いました!感覚を丁寧に言語化してくださり、本当にありがとうございました。

ここへ来る時はいつも色々とやりたいなぁと思って来るのですが、いつも結局何もせずにのんびりしていることが多いみたいです。きっとそういう場所なのでしょう。いつもあっという間に時間が過ぎてしまいます。だから少し物足りなくて、また来ようと思うのかもしれません。また来ますね。今日も豚汁おいしかったです。

久しぶりの川苔谷で、懐かしい川や岩や木たちに挨拶できてよかったです。
ソロの時間はやっぱり大切だなと思いました。この谷に入れる期間は、定期的に来られたらなと思います。
川の音を聞きながら、岩の上でのんびりして良い時間でした。

自然の中でいろいろな人々と、そして地球そのものと対話することの大切さを、ゆったりと流れる時間の中で改めて実感できました。薪割りがとても楽しく、良いリフレッシュになりました。ありがとうございました。

やっと来られました。20うん(何)年振り。ここの場所を丁寧に管理し続けていただきありがとうございます。
今日は娘がどんな心持ちで風の谷のキャンプを楽しんでいるのか、娘の気持ちになって追体験しようと思いましたが、すっかり自分が楽しく気持ち良いことをやりきろうということに…滝壺まで忍者のように“軽やか”にトレッキングしました。とても美しい滝でした。娘がこんなに美しい自然を目に焼き付けてくれたのですね。

アースマンシップのプログラムに最後に参加した時が、あまりにも遠い昔の思い出になってしまって、思い出す度に記憶が美化されているのでは、と思っていました。しかし今日 風の谷に立つと、あの頃と同じ景色が確かにそこにあって、色あせた思い出に新たに色をつけ直せました。

久しぶりの風の谷で変わっていることもたくさんありましたが、でもやっぱり変わっていないな、と感じました。
しばらく自然との繋がりが切れていて仕事のことで思い悩んでいたので、良いリフレッシュになりました。
秋の風の谷は初めてで、紅葉や黄色い落ち葉で覆い尽くされている様が本当に美しかったです。

風の谷の美しさ、満喫しました。紅葉、川、木々や苔の美しさと音、自然への触れ方やつながりも教えていただきました。あとスタッフの皆さんの温かさ、息子が毎年来たがった気持ちがわかりました。
豚汁おいしかった。ハンモック難しかった。
ありがとうございました。

今日はとても楽しかったです。小学校からの大親友とも会えることができ、大切な一日になりました。
この周りを散策したり友達先輩と話していると、こんな思い出があったなと振り返ることができました。
この地を訪れると原点に帰ったような、自分のルーツはここにあったんだと思い知らされました。
最近は学校で自分は苦い嫌な思い出があり、夜もまともに寝れないほど、とても辛かったです。しかし自然の大地を知り、焚き火の温もりに触れたことで、一瞬でも忘れた気がします。生きる理由がないと思っていた自分もいたけど、日々の生活に少し光が差したような感じがします。またいつか予定が合う機会があれば来たいです。

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