全体を学ぶ学校2024  <シリーズ “育てる” と “食べる” のいい関係づくり その1>  未来への希望 小規模家族農業と酪農の世界 

天高く馬肥ゆる秋 です。

私たちにとって食べるという行為は
楽しみであると同時に生きるために不可欠なことです。
だからこそ 「食」を支える環境は持続可能であることがとても重要となります。
ということで 今回は 食の明るい未来への希望的存在である
家族農業と家族酪農に焦点を当てます。

ゲスト講師は
自然農の実践者 川口由一さんに学び
ご自身も北杜市長坂町で自然と共にある農業を続けておられる三井和夫さん と
岩手県で家族酪農に従事しておられる菊池暢子さん。
人としての在り方も含めて
ぜひ会っていただきたいお二人と一緒に 学び合い 語り合う3日間です。

戦後の高度経済成長を経て
私たち日本人が忘れてしまったこと
取りこぼしてしまったこと
見失ってしまったこと
が あって
特に「育てる」と「食べる」の関係に
その抜け落ちたものが大きく影響している気がします。

私たちの「食」を取り巻く世界は本当にこのままでいいのか?
育てる人も 食べる人も そして この地球も
みんなが喜べる「食」の未来を作っていきたい。
そんな思いから このテーマと これから時間をかけて
向き合っていきたいと思います。

全体を学ぶ学校は
一見テーマと関係なさそうな学びもたくさんご用意します。
畑で土と触れ合い 森で自然と触れ合い
身体を整え 人と触れ合う時間から
テーマの学びがより広がり深まります。
立体的な学びと気づきの時間をぜひご一緒しましょう。

「全体を学ぶ学校」って?

自分たちが今まで学んできた知識をつなぎ合わせる時間と空間です。
頭だけでなく、手も、足も、心も、自分の全体を使って、すべての いのち が、すべての事がらが、お互いに関係し合い、存在していることを腑に落としていきます。
つながりを知ることで、今まで学んできたいろいろがより生きたものとして自分の中で育ち、私たちの世界を広げます。それは自分の根を育て、いのちの基を作る作業でもあります。
楽しくワクワクしながら自分を育てる場所。自分の生き方を見つける場所。それが 「全体を学ぶ学校」 です。

レポートはこちら

と き

2024年9月14日(土)~16日(月/祝)
2泊3日

ところ

山梨県北杜市武川町の「古民家 鷲の家」と その周辺の自然

電車の場合の最寄駅

JR中央本線 日野春駅

車の場合の最寄IC

東京方面からは中央道 須玉IC
長野方面からは中央道 小淵沢IC、諏訪南IC など

講師・主な講座内容

三井 和夫(結いまーる自然農園)

山梨県北杜市長坂町在住で、自然の営みに沿った農の実践者。
27歳の時に会社を辞めて北杜市長坂町の実家に戻り農業の世界へ。
慣行農業をする中で体を壊したことをきっかけに有機農業に切り替える。
その後 自然農の実践者である川口由一さんに学び「結いまーる自然農園」をスタートさせる。

◆農の世界から全体のつながりを体感する
自分が農の世界に入った経緯、川口由一さんから学んだことなど、今までの歩みをお伝えしながら、食のあるべき未来像を参加者の皆さんと一緒に考えたいと思います。また畑の時間では、実際に畑で役に立つポイントを一緒に作業しながらお伝えできればと思います。

菊池暢子(菊池牧場)

1968年青森県生まれ。
サラリーマン家庭で農業とは無縁で育つが、盛岡にある向中野学園高等学校(現・盛岡スコーレ高等学校)での生活が、人生を変えることになった。
卒業後、母校の寮監、東京での秘書兼事務員を経て、1991年、結婚を機に、岩手県岩手町・菊池牧場に就農。現在に至る。
菊池牧場は、放牧を中心とした酪農と、廃牛と雄牛を使った食肉加工販売、牛乳の加工販売も行っている。

◆酪農の世界から全体のつながりを体感する
菊池牧場という家族経営の酪農の一つの例をお伝えし、酪農の世界が今現在置かれている状況やこの経験から私が日々感じることをお話しさせていただきたいと思います。そして、これからの世界がどう在るべきなのか、どう在って欲しいのかを、みなさんと一緒に考えたいと思います。

岡田 淳(アースマンシップ)

東京都出身。小さい頃から自然が大好きだった祖父や父と共に山、川、海の自然に親しみ、中学生の頃からは自然保護にも関心をもつ。
アメリカ・ユタ州立大学で環境学を、コロラド・アウトワ-ドバウンド・スク-ルで野外教育を、
トラッカ-スク-ルで先住民の教えを学ぶ。
帰国後は環境学、森林学、サバイバル技術、アウトドアスポーツ、先住民文化、武道など
幅広い分野で長く指導を続けている。
野生動物的感覚の持ち主。

◆自然と身体を通して全体のつながりを体感する
森や水の流れを実際に見て、触れて、何が自然で何が不自然なのかを体感し、五感を広げることの大切さ、大自然と自分のエネルギーを連動させる方法、大地に根ざす身体感覚や自然に沿った身体の使い方などをお伝えし、私たちの中に備わっている野生の力を再確認したいと思います。
また、自然に対する人間の役割として、森と流れのケアテイカー(手入れをする人)になるための心と技もご紹介します。

岡田 光(アースマンシップ)

料理すること、食べること、身体をつかって働くことが好きで、大学では食と農にまつわる社会の動きやアグロエコロジーをテーマに学ぶ。
大学の休学を機にアースマンシップの畑で自然農を始め、三井和夫さん(結いまーる自然農園)の研修生として学びながら、いろいろな野菜(豆多め)を育て、種を継いでいる。
アースマンシップの畑部部長であり、全体を学ぶ学校 運営スタッフ。

◆畑を通して全体のつながりを体感する
土を触る、タネを触る、草を触る、生きものと触れる時間を一緒にもち、私たちの食べているものとこの地球のつながりを腑に落としたいと思います。

岡田直子(アースマンシップ)

生きる楽しさや、手間を惜しまず丁寧に生活する楽しさを伝えたいと思っている。
手仕事、料理が大好きで、生活に関わる大切な技が代々引き継がれることを願い、
そのための消費者の役割に注目している。
全体を学ぶ学校 運営スタッフであり、全体の企画コーディネーター。

◆食や生活を通して全体のつながりを体感する
食事作りや掃除など、生活のための仕事が、実はいろいろな分野をつなぎ合わせる、とても大切な先生であることを一緒に体験したいと思います。今回も美味しい料理を通して、農の広い世界を味わいたいと思います。
また食に関する映像を見る時間も取れたらと思っています。

※講師や講座内容はその時に最もふさわしいことを提供するため変更となる場合もありますことをあらかじめご了承ください。

集 合 *電車で来られる方・車で来られる方 共に

9月14日(土)10時30分  JR中央本線 日野春駅前 

東京方面から来られる方は…
【特急を利用する場合】
新 宿 8:15 → 甲 府 9:59(JR特急あずさ79号 松本行)
甲 府 10:05 → 日野春 10:30(JR中央本線 松本行)

【特急を利用しない場合】
新 宿   7:21 → 高 尾   8:05(JR中央線 中央特快 高尾行)
高 尾   8:09 → 甲 府 9:49(JR中央本線 甲府行)
甲 府 10:05 → 日野春 10:30(JR中央本線 松本行)

解 散 *電車で来られる方・車で来られる方 共に

9月16日(月/祝)16時30分  古民家 鷲の家

*お車でお越しの方はその場で解散となります。電車でお越しの方は日野春駅までお送りします。

東京方面へ帰られる方は…
【特急を利用する場合】
日野春 16:56 → 甲 府 17:25(JR中央本線 高尾行)
甲 府 17:36 → 新 宿 19:06(JR特急あずさ46号 新宿行)

【特急を利用しない場合】
日野春 16:56 → 高 尾 19:13(JR中央本線 高尾行)
高 尾 19:24 → 新 宿 20:20(JR中央線 快速 東京行)

対象と定員

高校対象年齢以上の方  15名
*定員に達しない場合は開催できないことがありますので、あらかじめご了承ください。

参加費  *分割払いもできます。

より多くの方にご参加いただくために、アースマンシップへの寄付金からの補填 及び スタッフのボランティアワーク強化により、参加費を以下のように変更させていただきました。
参加費は幅を持たせて設定しましたので、ご自分が払おうと思う参加費をこの範囲内からお決めいただき、申込フォームにご記入ください。

一般 ¥35,000〜¥45,000
学生 ¥30,000〜¥40,000 *学業に専念されている方が対象です。   

*参加費は、アースマンシップ スタッフのボランティアワークやサポーターの寄付金により割引きされた価格となっています。 
*参加費は授業料、食材費等期間中の滞在/生活にかかる費用、保険料を含みます。
*現地までの交通費は含まれません。

◆知っておいていただきたいこと◆
設定されている参加費は、このプログラムを実現するために必要な経費全てをまかなえる金額ではありません。
参加費がこの金額に設定できているのは、これを準備するための労力の寄付(ボランティア・ワーク)や、施設の無償提供、支援者からのサポートなどによって実現しています。
本来 教育は国などの助成があって初めて成り立つ職種です。
それを個人、あるいは小さなNPOが実現するためには、多くのボランティア・スピリットと趣旨に賛同しサポートしてくださる方の支援が不可欠です。
この学校が多くの方の役に立つ場として在り続けるために、「全体を学ぶ学校」「NPO法人アースマンシップ 」はサポーターを求めています。
また、参加費をもっと払えるという方はぜひご寄附をお願いします。
詳しくはこちらをご覧ください。

分割払いについて

参加したいけれど一度に参加費を払えないという場合は分割でお支払いいただくことができます。
ご希望の方は申込フォームの「参加費の支払い方法」で「分割払い」をお選びお申し込みください。
分割払いをお選びになった方には、別途「分割払い申込書・誓約書」をご提出いただきます。
その際に分割回数(2〜4回)、それぞれの支払い期日 及び 金額を申告してください。

■ 参 加 費:一般 ¥35,000〜¥45,000
      学生 ¥30,000〜¥40,000   

■ 分割回数:2回 ・ 3回 ・ 4回 の中からお選びいただけます。
      
■ 1回目納入期限:参加費振込期限(詳細案内でお伝えします)

■ 最終納入期限: 2025年3月15日

申込締切

2024年9月10日(火)  

*ただし、定員に達し次第キャンセル待ちの受付に変わります。

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