2026年度 地球のふるさと再生プロジェクト

✨新生!畑プロジェクト✨

2026年度 地球のふるさと再生プロジェクト

~ 里山から都市へ 広がる 人と自然の美しい循環 ~

 戦後の日本では多くの人が都市部で暮らすようになり、それまで保たれてきた自然と人と生き物のバランスが少しずつ崩れていく状況が生まれています。多くの人にとって自分の命を繋いでくれる衣食住にまつわるいろいろなものの成り立ちを知らなくても、考えなくても、お金さえあれば生きていける世界になったように見えますね。でも本当にそうでしょうか。お金さえあれば、本当に私たちは生きていけるのでしょうか。

 そもそも私たちは自分が暮らす地球が健康であるという大前提の上に生きています。しかし、その健康を私たち自身が蝕んではいないでしょうか。今の私たちの生活が本当に永続可能なものなのか、そろそろ真剣に考え自分にできることを始める時が来ている気がします。

 なにも田舎に移住することだけがその答えではありません。都市には都市の役割があり、そこで暮らし仕事を担う人たちは必要です。都市か里山かではなく、この地球に暮らす同じ人間として、すべての命をこれからも繋いでいけるよう、自然環境、生活のあり方をより自分事として考え、永続可能とするために、みんながそれぞれの場でできることをやる。これが今緊急で求められていることだと思います。

 かつて日本の里山には田畑や山、川から節度ある恵みを受けながら環境を守ってきたお百姓さん、木こり、川の漁師、山の猟師などがいたおかげで、里(人)と山や川のバランスが保たれていました。そうした人間にとって大事な衣食住の供給場所となる地域のいろいろなバランスが、高度経済成長の時代に入って崩れ始めた。それは田舎といわれる地域と、そこに生き続けたたくさんの知恵を古びたものとする風潮が生まれた結果、人が離れ始めたことが原因の一つだと思います。昨年世間を騒がしたクマ問題も、このことと無関係ではありません。

 そんな中で ここ数年、都市部から移住する若者が少しずつ増えてきて、かつてあったさまざまな生きる知恵を継承したいという動きがあちこちで始まっています。ただ、そこに暮らす人たちだけの力ではなかなか全体の流れを変えるのは難しい。もっと多くの人の協力が必要です。里山に住まなくても、その生態系のバランスを健康な状態に守る手伝いはできます。そしてそれができる一番大きな力を持っているのは、消費者である私たち一人ひとりです。

 何より忘れてはならないのは、里山と都市は切り離された別物ではないということです。源流となる里山が健康なバランスを取り戻すと、その循環が都市とそこに暮らす人々に伝わり広がっていくということ。

 ぜひ「新生!畑プロジェクト」の内容をご覧いただき、私たちと一緒に、この地球とそこに暮らすすべての命の健康を自分たちの手で守りましょう。武川の田畑と森が、みなさんにとっての新たな学びや気づきの空間、身心をリセットしてゆく故郷のような場所になることを願っています。

【アースマンシップの畑】
古民家 鷲の家の前に広がる田んぼと畑は、自然農(不耕起草生栽培)を基本として、少量多品種(年間100品種以上)の作物を種から育て、最後は種を採るところまでおこなっています。
そしてここで蒔く種は、種の交換会でいただいたものや自分で種採りをした在来種が主となります。毎年種まきをする野菜や花の他に、果樹やハーブ類も育てており、ただそこにいるだけで楽しい、命あふれる庭のような畑、畑のような庭(エディブル・ガーデン)を目指しています。
また、環境面だけでなく、経済、社会、文化の多様性、生産者と消費者の主体性の向上を目指す「アグロエコロジー」*の考えを体感し、現行の農業食料システムで破壊されてきたものを取り戻すために、一人ひとりができることから始める足がかりにしたいと願っています。

*【アグロエコロジー(Agroecology)】
食と農のシステムに生態学的原則を取りこみ、持続可能なフードシステムの構築を目指すアプローチです。それは、生態学的な知見を応用する【科学】であり、農民がもつ地域固有の経験や在来知と融合していく【実践】であり、公平な食料分配に向けた権力関係や社会経済システムの変革をめざす【運動】だといわれています。
もとは工業的農業や畜産への反省からうたわれるようになったアプローチですが、具体的には先住民の農業技術の再評価(先住民族運動)や、土地なし農民運動(環境運動と農地改革)など歴史・文化・自然環境・ジェンダーなど、あらゆる切り口からの問い直しをうたっています。
したがって、決して特定の栽培法や技術を示すものなどではありません。それぞれの土地に住むすべての生産者と消費者が、その土地の環境・社会・経済・文化などあらゆる点で持続可能な暮らしのあり方を求める動きの「すべて」といえます。そして、アグロエコロジーの持つ全体性は、Earthmanshipの持つ全体性と非常に似ていると感じています。

コース紹介 

⑴ 千艸百種(ちぐさももたね)の会 単発参加コース

【参加対象者】
農や昔から日本にある生活の知恵を体験し学びたいと思われる方。
よりよい自然環境、知恵と技術、文化を次世代に残し、都市生活者の生活環境も整えたいと思われる方。
里山や農をベースとした暮らし/文化に興味関心のある方。
年齢制限なし。田畑の経験不問。
Earthmanshipの田畑と山をはじめとする里山をフィールドとした学びを体験してみたい方やすでに農業従事者として活動されている方におすすめです。

【参加形態】
毎月1回活動日が設定され、田畑や森を学び場として月毎に様々な活動を行います。もともと日本にあった生活の知恵、食の学び、自然に対する考え方など全体を網羅した学びと体験ができます。日程と内容によって参加したいときに参加できます。 

【参加費】<講習費、保険、道具貸出し等にかかる実費、日野春駅からの案内・送迎など>
一般:おひとり ¥2,500+昼食代 ¥1,000
農業従事者:おひとり ¥1,500+昼食代 ¥1,000  *農業を専業または兼業で営む方向けの割引コースです。

⑵ プロジェクトサポーター 1年コース

【参加対象者】
Earthmanshipの田畑と山をはじめとする里山をフィールドとした学びと体験の必要性に賛同し、共に学び、サポートすることで、よりよい自然環境、技術、文化を次世代に残し、都市生活者の生活環境も整えたいと思われる方。
里山や農をベースとした暮らし/文化に興味関心のある方。年齢制限なし。田畑の経験不問。

【参加形態】
武川のフィールドを学び場として、田畑、山、川のより良い循環とバランスを取り戻すための活動や、生活の知恵と文化を残す活動に実際に参加する、あるいは、その物心両面をするサポートする。
毎月開催される「千艸百種(ちぐさももたね)の会」に無料でご参加いただけます。
ただし昼食代¥1,000は別途ご負担いただきます。

【年会費】
おひとり¥25,000〜¥50,000/年 
*それぞれのお気持ちや状況により、上記範囲内で自由にお決めください。

プロジェクト・リーダー  岡田 光(おかだ ひかり)

料理すること、食べること、身体をつかって働くことが好きなことから始まり、種のおもしろさや力強さに惹かれ、田畑でうごめく生態系や、食と農にまつわる社会の動きに関心があります。
アースマンシップに集まる多様な人たちと、フィールドとなる自然環境のなかで、いくつになっても幅広い新たな学びを得られることを楽しんでいます。
同世代の若者にアースマンシップでの学びの面白さを伝えること、山梨の田畑のお世話をメインで担当しています。
あらゆる命や地域、文化の豊かさ、それを次世代に継いでゆく楽しさを知る人を1人でも多く増やして手をつなげるように、田畑での学び合いの場を深めていきたいと願っています。

学びのフィールド

山梨県北杜市武川町の「古民家 鷲の家」と 田畑、森をはじめとする周辺の自然

<電車の場合の最寄駅>
JR中央本線 日野春駅

<車の場合の最寄IC>
東京方面からは中央道 須玉IC
長野方面からは中央道 小淵沢IC、諏訪南IC など

千艸百種(ちぐさももたね)の会 プログラム内容

 ▪️不耕起草生栽培をはじめとした基本的な栽培技術を学ぶ
・耕さず、草を生かした土づくりによる稲や野菜、果樹の栽培技術を学びます。
・特定の農法にとらわれず、その環境や気候にあわせた栽培法をとらえる技術を学びます。

◾️ 在来種/固定種の野菜の種採りとその役割を学ぶ
・本来、花を咲かせ、花粉を交わらせ、種をむすぶ作物の一生とのふれあいを体験します。
・ある土地で代々継がれてきた品種、名もなき品種を次世代に繋ぐ技術を学びます。
・代々、大切に継がれてきたその種の魅力を体感します。

◾️ 身近な道具と身ひとつでできる栽培技術を学ぶ
・鎌やスコップなど簡易的な道具や、なによりももっとも身近な一人ひとりの身体の動きを生かした野良仕事の技術を学びます。

◾️ 草や虫など自然界の営みを観察する術を学ぶ
・草や虫や小動物など、田畑の生態系に必要不可欠な自然の営みの役割や、そうした営みを観察する技術を学びます。

◾️ 腐葉土づくり、堆肥づくりを学ぶ
・里山で生まれる落ち葉や田畑の副産物を循環させ、土を育てる技術を学びます。

◾️ 近隣の山、沢、川と田畑との複合的な関わりを学ぶ
・田畑を山、川、海、里、町の連続性のなかにある環境としてとらえ、その複雑で緻密な世界の全体性を学びます。

◾️ 田畑の収穫物をつかった食事を楽しむ
・旬の田畑の作物を味わい、語らう時間を大切にします。

◾️ 保存食や伝統的な料理づくりを学ぶ
・その土地で継がれてきた料理や保存食を学び、品種を守り継いでいくひとつの文化的な営みとしての意義を考えます。

◾️ 参加者との意見交換を通した学び合い
・教える人と教わる人の役割にとどまることなく、経験の有無にかかわらず意見や疑問を交わして、常にその場から新しきを知る時間と空間を大切にします。

ー「千艸百種(ちぐさももたね)の会」という名前の由来 ー
千の草を先人として迎えてもてなし、百の種を蒔いて継いで、豊かな土と風景を繋いでゆく。
そのための学び合いの場になることを願って名づけました。

千艸百種(ちぐさももたね)の会 スケジュール

お申込 と 申込締切

⑴ 千艸百種(ちぐさももたね)の会 単発参加コース は こちら
 申込締切は各回の3日前です。

⑵ プロジェクトサポーター 1年コース は こちら
 申込締切はありません。 
 *年度途中からお申し込みの場合はお申し出いただいた年会費を月割で計算して会費を算出します。 

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