地球のケア・テイカーになろう! 2021 レポート&参加者の感想

先住民の古老 グランドファーザーの言葉にある通り
森や水の流れの声を聞くことによって
人は自然がよりよく在るための手助けができる。

そこにははっきりと人の役割がある
ということを体感した2日間のレポートです。

2021年11月13日(土)〜14日(日) 山梨県北杜市武川町にて開催

この森のケアテイカーになったことがある人にとっても、初めての人にとっても、今日のこの森と出会うのは今日が初めて。
「私はもう知っている」という気持ちは捨てて、初めましての気持ちで今日の森と向き合います。

ゆっくりゆっくり自然と自分の距離を縮めていく 風の草刈り。

秋晴れの森で、淳さんのリードで森の状態を感じ取り、木々と心を通わせる。
見えなかったものが少しずつ見えてくる。
感じなかったものが少しずつ感じられるようになってくる。
そして なんだか気持ちいい。

ケア・テイカーに必要なもの
それは知識だけではなく、技術だけでもない。
それが少しずつわかってくる大事な時間。

流れのケアも心は同じ。
止まっていた流れが再生する瞬間はいつもドキドキします。

一緒にご飯を作る時間も、掃除をする時間も、感覚を開く練習も、全てがつながって私たちの中に新しい気づきのタネがまかれた2日間でした。

◆ 参加者の感想 ◆

今回参加させていただいて思うことは、人間は自然の一部であるということを改めて実感したなということです。
現代はエコロジーの話にしても、SDGSの話にしても、全ては人間を中心とした、人間のためのものでしかないということ。そうではなくて、人間と自然は共存共生していくパートナーであることを忘れたくないなと思います。自然に愛される自分でいること、自然を本当の意味で愛せる自分でいること、全ては繋がっているということを体感していくことは、自然同士や人間同士の中で起こる全てのことに重要な意味を持つものなのではないでしょうか。自分の身の丈以上を目指さず、自然と対話しながら生きていければ良いと思います。本当にありがとうございました。 

とても充実した2日間をいただきました!
知り合いがいない中でうまくやっていけるか不安でしたが、森の中で皆さんと作業するうちに、森が力を抜くことを教えてくれたようで、気持ちが一気に楽になり、恐れることはないんだと思うようになりました。植物たちと向き合うことも、人間と向き合うことも、同じで良いんだなぁと。
参加人数も10人強と関わりやすい人数で、さらにはそこに幅広い年齢層がいて、これがまたとても刺激となりました。こういうのってなかなかないですよね!
作業については、2日目の沢の作業、これがとても楽しかったです。子供の頃の砂場遊びを思い出せたのもとても良かったです。古民家からログハウスにケーブルがつながることを期待しています!!!
2日間ありがとうございました。また伺わせてください。

初めての参加でした。森のケアテイカーで実際にどう森を世話するのか興味があり参加しました。
自分が何回か通っている森でも、ゼロの気持ちで、気持ちを鎮めて森に入ることの大切さに気づかせてくれました。
今まで意識もしたことがなかった地上の空気の流れ、それと連動する地下の水の流れ、目に見えないからこそ大事なことを学ばせてもらいました。
また、自然の創造物に対して、自分が道具となり世話をする中で “つながり” を実感できたように思います。
水の流れの世話では、水の世話をすることで自分の心も洗われる“つながり”、水に感謝を返しているような感覚を持つことができたように思います。この2日間たくさんの気づきを与えてくれてありがとうございました。

たくさんの学びと新しい発見のある2日間でした。
自然に入る時は毎回ゼロのフラットな気持ちで入ること。自然は毎回少しずつ変化するが、今入る自然は前に来た時とは違う場所。そんな話を聞いて、今までの自分を考え直し、すごく勉強になりました。
水の流れや空気の流れ。目では見えない部分を五感で感じるやり方を知り、体感することができ、面白いなと思いました。
ずっと来てみたいと思っていた大人のプログラム。親にもアースマンシップでたくさん学ばせてもらっておいでと送り出してもらい、来てよかったなと思える2日間でした。
あと、自分のいつも携わらせてもらっているきらくのお家で過ごすことができ嬉しかったです。

森に入り、自然のお手入れをさせていただくことで、普段自分が乱暴に振舞っていたり、当たり前のように思っていたことなどに気づかされました。
「地球のケア・テイカーになろう!」というテーマのように、私が「お世話をしに行く」という気持ちでいましたが、いつも私は自然から多くのことを学ばせていただいていました。森の通訳者として岡田淳さん、岡田直子さんに、人間の言葉としてわかりやすく指導していただけることに感謝しております。ありがとうございました。

最高に楽しく、たくさん学び、新たな気づきや振りかえりもあり、これからの日常に生かしたいことができたので、行動していきたい。ケアテイカーという生き方に近づいてきてる気もします。
勝手ですが、淳さんをメンターにしてます。また参加します。ありがとうございました。

競争すると苦しくなり、そこにスペースが生まれると循環が戻ってくるというのは、人間社会でも起こっていることであり、経済にしても、受験にしても、当てはまるように感じました。
社会で必要なことはスペースを生むことであり、それは一人一人が競争する心を収めることだろうと思います。
自分に配慮する余裕、相手に配慮する余裕、環境に配慮する余裕がスペースを生み、循環に帰っていく力になるように感じました。

2日間とも晴れて暖かく、山々が紅葉して澄んだ空気の中きれいに見え、とても気持ちよく過ごせました。
夜中もすばらしい星空で、流れ星が見えました。晩秋の夜空がとてもきれいでした。
様々な年代の方とたくさん話ができ、肉体年齢は関係なく、人にはそれぞれの成長のスピードやペースがあると再確認しました。とても刺激的でした。いつも素敵な場に参加させていただきありがとうございます。

道具を持って森に入る私は、この森をどうにかしようとか、生い茂った木々を退治しようというマインドではなく、空気や水の流れを作ってあげる、生物たちが、大地が呼吸しやすいように手助けしてあげる。そんな心持ちが自分の中に生まれたことがすごく大きかったです。
今まで森に入って木切りをした時には、強気でノコギリを使いまくって、終わった時にやっとパッと周りを見渡してみたら、ちょうどいいなんてものじゃなく、ただ切り倒されて何もなくなってしまったということが多かったです。無意識に上から目線で見ていたんだろうな…と。自分がこの空間にいたら、どこに空気が通って欲しいか、どこが競い合って苦しいから楽にして欲しいか。そんな横に並んだ視線で見ることができました。
沢のお手入れの時には「水を誘導しようと思わないで」。そんな言葉を大切にしました。
本当に自然はすでに完成されているんですね!これからもひとりケアテイカーしていこうと思いました。
本当にありがとうございました♡ 

自分自身に立ち返ること。
空気と水とともに、ありのままの自分が通い出したように感じました。
とても大切な体験。ありがとうございました。
子供たちと共有できるのが楽しみです。

ケアテイカーになるのに適したこの季節、気持ちよく森に入らせていただきました。
ここ最近トム・ブラウンJr. の「スピリットに目覚める」を読んでいたので、そのことを思いながら森に入ろうと考えていたのに、いつの間にかそんなことはすっかり忘れて森に入り、よく切れる新品のノコギリを手にしたことで、調子に乗って太めの木に取りかかってしまっておりました。
初心を忘れずゼロで森に入るべし。
なんか毎回同じ反省を繰り返しているようです。次回こそ…

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