2011年 そして これから

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12月も半ばに入りました。
みなさまお元気でしょうか。

この一年は多くのことがあり、ひと言では語れない大変な年となりました。
まだたくさん課題は残っているけれど、まずはこうして一年の終わりを迎えられることに感謝したいです。

ふと こんなことを思います。
もし 僕ら人間が「地球の子ども」として これからも生きていける道があるとするなら、この大自然、地球の姿をしっかりと見て、その声を聞き、必要なことを感じとるところに道があるのかもしれない。

未曾有の天災というけれど、自然は人間に牙を剥いていない気がするのです。
311以来 東北に通い、ガレキの撤去や現地の人たちとの交流をしてきました。街は跡形もなく流され、多くの尊い命が奪われ、その傷が癒えることなど まだまだ遠い気もします。

でも、この一年、自然は淡々と力強い生命の営みを見せてくれて、今 静かに冬に入ろうとしています。
春の芽吹きも、鳥たちのさえずりも、空を吹き抜ける風も、心洗われる水の流れも、そのすべてが「ほんもの」でした。

今 日本だけでなく世界中で 人間の起こす大災害や病気が溢れています。
でも、人が作る災いは 人が変えていけるのではないでしょうか。
また 人の力だけでは難しくても、自然の力に助けてもらえるのではないでしょうか。

もうこれ以上 人の起こす災害で 未来ある尊い命を奪われたくない。
だから人任せはやめて、そろそろちゃんと自分の目と心で世界を見ましょう。
まず新聞を見るのではなく、身の回りの自然、そして大きな自然に耳をすまし目を向ける。
僕らの中に、自然と不自然を見分ける力、自分のセンサーを育てていくことは 大事な一歩です。そのセンサーは、自然の波長と同期することで動きだし、大きく更新されます。
人間社会の情報は、そうしたベースの上にあって初めて生きてくる気がします。

さあ、大きな空を眺め、外に出て、気持ちのよい空気を吸いましょう。
そして 時には街から出て、生き生きとした自然に包まれましょう。

冬の山や渓谷をゆっくり歩き、暖かい火を起こしてたき火を囲む。
そのパチパチと燃える音と沢の響き、枯れた木と火から生まれる匂いは、遠い原始の時代、そして未来へ通じる、静かで深い「今」を感じさせてくれます。

どうぞ暖かい年末をお過ごしください。
また元気に皆さんとお会いできる時を楽しみにしています。

ー岡田 淳ー

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