お産は楽し その1

「お産」という言葉を聞くとワクワクする。そう、私は「お産」が大好き。
たった2回しか経験できなかったけれど、それはそれは楽しかった。

でも最初からそうだったわけではない。
私も結婚する前は、いや、結婚してからも、赤ちゃんを産むのは痛くて大変なことだと思っていた。経験した事もないくせに、ただそう信じていた。
いつかは子どもと一緒の生活が始まるんだろうとぼんやり考えていたけれど、できれば、ボコッと目の前に現れてくれないかと願ったりもした。

ところが…

実際に経験した妊婦生活、そしてお産は、私の想像を完全に裏切った。どうして先輩の母たちはこの楽しさを教えてくれなかったんだろうと真剣に腹が立つほど、楽しかった。
でも誰に話しても「そんなの嘘だ」と信じてくれなかった。
「お産が楽しいなんて、そんなわけない」って。お産の経験のない女の子たちが口をそろえてそう言った。
これは大変だと思った。
私も知らなかったように、「お産の楽しさ」が伝わっていない。

これが、私が「いのちの自然塾」を始めたきっかけ。
2002年に始めたこの講座も、今年で10年。
回を重ねるごとに、お産のすごさ、いのちのすごさの核心に近づいて行く気がする。

産むことと、生まれること。

「お産」は、男も女も、すべての「生まれてきたことのある人」にとって、その後の人生を左右するくらい、とても大事な「時」なんだと思う。

ーつづくー


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