地面の下の話

私たち人間のほとんどは、何とか病気にならないで、できるだけ長生きしたいと考えているのだろうと思います。その気持ちにつけこんで、病気になったらこんなに大変ですよと、テレビでは連日保険会社のCMが流れ、「○○が身体にいい」とテレビが報じれば、その○○は即座に売り切れ。

でもそういうことは、結局枝葉でしかない、うわべの話。マスコミの情報に流されて生きる時代はそろそろ終わりにしたいですね。

さて、ここでちょっと深呼吸をして、もう少し視野を広げ、地球の健康に思いを馳せてみましょう。地球の、それも地面の下の健康の話です。

数年前、地球の地面の下の健康が損なわれているということを伝え続けている人がいると知りました。
地中には、人間の身体同様、水の道、空気の道が血管のように通っています。それが、開発や工事など、さまざまな
人間本位の行為のためにずたずたに寸断され、いわば気管や血管が詰まった状態になっているというのです。

きちんと呼吸できず血液の流れが滞った状態で、地面の中はみんな苦しんでいると。それが原因となって、あちこちの山が崩れ始めていると。深層崩壊が頻発している原因がここにあるのだそうです。

大切なのは少しでも健康な地中を取り戻すこと。
地中が健康になれば、地上のすべてが健康になる。

私にはこの話が理屈抜きで納得できたし、人間と自然が共存するために、最も必要なことに思えました。これは、今の私たちが真剣に考えなければならないことのひとつなんじゃないかと思っているところです。

みなさんも、足の下、地面の下の気持ちを、少し想像してみてはいかがでしょうか。


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