巣立ちの春

この学校として  “これだけは譲れない”  というものをひとつ選ぶとすれば
それは 「戦争をしてはいけない」 ということです。

これは ある高校の説明会で校長先生が最初に発したことばです。
これを聞いたとき 私はちょっと震えました。
学校としてこれを公言できるというのはすごいなと。
当たり前のことが 当たり前でなくなってきている今だからよけいに 校長先生のこの言葉は心に残りました。

そしてそんな学校との出会い(というより再会)は ある公立中学校のひとりの先生の不用意な一言がきっかけでした。

これもまたすごいことです。
「不用意な一言」ですら役割を持っているという事実。
意味なく起きることはひとつもない と知ってはいたけれど それをまた まざまざと見せつけられた私。
分かっているようで分かっていない私。

そういえば ネイティブ・アメリカンの古老 グランドファーザーもこう言っています。
「すべての人から何かしら学ぶことがあるものだ」(邦訳原文)

「天から 役割なしに 降ろされたものは ひとつもない」
というアイヌの言い伝えも心に蘇ってきます。

真理には 確固たる揺るぎなさが満ちあふれていますね。
またひとつ大事な経験をさせてもらえたことに感謝しつつ 子どもの巣立ちを見守る春がやってきます。

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