ヴィジョンを求める ということ その1

人はこどもの頃からいろいろな夢をもちます。
保育園の卒園式の日にこどもたちが語る「大きくなったら…」は、今でも声が聞こえてくるくらい
暖かく心に残っています。
「大きくなったら、お花屋さんになりたいです」
「大きくなったら、ケーキ屋さんになりたいです」
中にひとりこんな子もいました。
「大きくなったら、量子物理学者になりたいです」
あれから17年、彼は今どうしているのかな。

人にはひとりひとり必ず役割があると私は思っています。
みんながその役割を具体的に考えはじめるのはいつでしょう。
中学を卒業して進路を考えるときなのか、
高校を卒業して進路を考える時なのか?
それとも大学を卒業するときなのか?
いずれにしても、人は具体的な職業を思い浮かべて自分の役割に思いを巡らせます。
美容師になりたい、写真家になりたい、料理人になりたい、教師になりたい…
夢が膨らみますね。

それもヴィジョンのひとつの形。
でも…
私は、できればもう一歩先を求めてほしいと思うのです。
美容師になって何がしたいのか
写真家になって何がしたいのか
料理人になって何がしたいのか
教師になって何がしたいのか
それが見つかると、実は自分の可能性が限りなく大きい事に気づきます。

先日、「おとなのための空と大地の学校」が終了しました。
その最終回の最後に、ひとりの参加者がこう言われました。
「私はずっと自分が自然農をしたいんだと思っていた。
でもどうやらそれは違ったみたい。
私は、自分も人も幸せに生きることを願っていたんだ。
だから何も自然農にこだわる事はないんだ」

こんな風に、一歩先のヴィジョンが見つかると一気に視界が拓けます。
可能性は∞
そのことを多くの人たちに知ってほしい。
狭い視野の中で自分の首を絞めないでほしい。
私は心からそう願っています。
そしてEarthmanshipは、みなさんにとって自分の可能性を見つけられる場でありたいと思っています。

でもまずは私が自分のヴィジョンを見失わずに生きていくことですね。
それについてはまたの機会にお話したいと思います。

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