ある精肉店のはなし


「ある精肉店のはなし」
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応援団として、一足先にこの映画を観て来た。
古くからの
Earthmanship Friends 纐纈あやさんの第2作目監督作品
これは 大阪で7代続いた北出精肉店のお話。

観終わった後、北出家の人々から香り立つ圧倒的な安定感と清々(すがすが)しさはいったい どこからやってくるんだろうと 考えた。
私なりにたどり着いた答は、彼らが「全体」を知っているから。「全体」を行ってきたから。

すべてが細切れになり、「部分」しか見ず、「部分」しか知らず、「全体」がわかった気になっている多くの現代人の足りない部分を彼らはもっていた。
だから ただただ気持ちよいと感じた。

そして そのサイズ感が心地よかった。
おそらくそこに 人間のあるべき姿を見たからだろう。

と畜場に連れて行かれる牛を見て心が震え
屠畜の瞬間は目を背けたくなり
解体場面には芸術のような美しさを感じ
肉になった時には食べたいと思った 私

まだまだ足下にもおよばないけれど、私は私のできることを精一杯やろうと思った。

この日本にまた1本すてきな映画ができ上がったことがうれしい。
すべてに感謝!

*   *   *

ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
東京は ポレポレ東中野 にて 11月29日(金)より
大阪は 第七藝術劇場 にて 12月7日(土)より
ロードショー開始です。

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