光のこども

雲からも風からも

透明な力が

そのこどもに

うつれ

これは宮沢賢治の「春と修羅 第三集」の一節です。
これを読み返すたびに こどもたちの光に輝く姿が見えてきます。

こどもは 光の中を歩むにふさわしい存在です。
おとなたちは 決してそのことを忘れてはなりません。
こどもには 生まれたその瞬間から ひとりの人間としての個性があり
育つ力が備わっています。

ですが 現代社会では 意外にも そんな当たり前のことを知っているおとなが 少なくなってきています。

それは 多くのおとなたちが こどもだったころに 何もできない存在として扱われてきたからでしょうか。はたまた 「お産」という こどもの力を実感できる貴重な「時」を 自然の摂理からかけ離れた方法で過ごしたからでしょうか。

幸せに暮らす「鍵」は もしかすると 自分のいのちのスタート地点に立ち戻ってみることにあるのかもしれません。
そして 自分のいのちが 自然の流れの一部であることを感じ その流れに身を
ゆだねることができた時 深い満足に包まれ 他者をありのまま認める気持ちが 生まれるのかもしれません。

雲からも風からも

透明な力が

みんなに

うつれ

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