全体を学ぶ学校2020 【冬】レポート&参加者の感想

自然とつながる・ケアテイカーになる〜自然と人の再生を目指して〜

ケアテイカーになるのに最適の1月に
恵みの雨が降る中で森に入り 沢のケアをし
そこから見えてきた大切なことを確認し合った2日間でした。

グランドファーザーの教えを読みながら
彼らの見ている森の景色を思い描く。
恵をいただく方法や
知識や技術を活かすために必要なことを知る。
「今」を生きるということの大切さを再確認する。

そういう一つ一つを通して
知っていたけれど忘れていることを思い出したり
知らなかったことを発見したり。

ケアテイカーの経験から伝え合う話はじわじわと広がり
まさしくこの学校は「生き方/way of life」を見つける場だな
確認できたのがEarthmanshipにとっての収穫だったかも。

言葉にすると軽く聞こえますが
本当に豊かな時間でした。

   
1日目の森

    

馬頭琴美炎さん と パーカッション前田さんの時間

静かな自由時間 みんな好きなところで好きなことを

   
さえさんのボディーワーク。今回は「呼吸」がテーマでした。

     
流れのケアテイカー ないように見えた流れがすぐに復活!

 


美味しいごはん

<講師・スタッフ>
岡田 淳 岡田直子 大知早恵
西郷美炎子 前田 仁 
秋山紀子 そして 西郷ゆめ

◆参加者の感想◆

2日間、久しぶりに武川に来ることができ、体がリラックスして、始終眠気がありました。雨の森で、木を揺らしてわざと雨粒を落としてトトロの傘体験をして遊んだりしたのは雨のおかげです。
トム・ブラウンJrの著書でケアテイカーの定義の文章を改めて学び直すことができました。私は地球の一部であり、地球は私の一部であるという感覚を大事にして、この意味を体得したいと思います。

「謙虚」
日常生活の中で、森の中で、いつでもこの言葉が頭の片隅にあり続ける。
忘れたくない言葉だと、一層感じました。
1泊2日で短かったですが(やっぱり2泊以上が好き)、雨ということもあり、ゆったり過ごせました。雨だからできたこと、感じられたこと、経験できたこと、いろんなことを思うことができました。

ケアテイカーという言葉を初めて聞きました。
人間が自然と共存する形をイメージできていなかったですが、その一端に触れることができた気がしました。
沢の掃除をしても、元からあった石はそのままにあるべき場所にしておくほうがよい等、感覚で判断するというか、感じたことを大事にしていいんだなと気づけました。
これまで都会暮らしである種のコンプレックスを感じていましたが、自分の中にある感覚をもっと大事にしようと思うきっかけとなりました。

ずっとしとしと雨でしたが、心地よく過ごすことができました。
ケアテイカーした森と、水(流れ)のケアテイカーをした沢が繋がっていることを感じることができ、雨が葉・土にしみわたり、沢や土中に流れていることがよくわかりました。
雨で古民家にいる時間が長かったぶん、土間の柔らかな硬さ、薪ストーブの暖かさ、火鉢のぽわっとした暖かさをゆっくり感じることができました。
暖の周りに自然と人が集まり、会話が弾むという、当たり前だけど実際はあまりない輪がいくつもできるのも古民家ならではと思いました。
ボディーワークで首の上に頭が乗っかっているのがすごくよく分かり、呼吸とストレッチを日々実践してみようと思います。

森の世話を人がするというのは、全体を見ること、部分と対話すること、といったことから始まるということを少しですが体験したように思います。
視野を広げるからこそ、狭いところにも意識を向けられるというのは、日常の生活の中でも起きていることだなあと実感しました。
五感を開いて…ということも大切だと言われていますが、今回東京から離れ、山里という環境に身を置いたことや、森に入ること、馬頭琴やパーカッションの音や響きに触れられたことで、本当に少しかもしれないけれど体験できたことは幸せでした。また参加したいと思います。

“ケアテイカー”に惹かれて参加させていただきました。
自然に手を入れることの重大さを感じました。
自分の固定観念のいくつかに気づくことができました。
ワイドアングルビジョンは目から鱗のお話で、練習します。
思考型から感覚的に生きられるようになりたいと思っていますが、ヒントをいただけました。
緊張→リラックス、力を抜くことのヒントもいただきました。
準備をしてこの場を作っていただいたことに感謝しています。

この2日間、本当に参加させていただき良かったなと心から感じています。コロナになり、仕事も減り、いろいろなことを考える中で「私はこれからこんなふうに生きていきたい!!生きてゆこう!」と感じていたことがアースマンシップのコンセプトと近かったことにビックリし、そんな方々と出会えたことがとても嬉しかったです。
本当に人間も自然も同じ…、そう思い、今自分にできることを少しずつしていけたらと思います。また参加させていただきます!

一つの生命として、人間として、自分が自然のなかで、自然と共に、どのように関わりながら生きてゆけば良いのかを考えながら、与えてくれた生を歩んでゆくという意識を明確に生み出してくださった一連の行程でございました。
従前は自然を顧みることなく生きてきた罪悪感も抱いておりましたが、今回を経て新たな在り方で新たな生活と人生を一歩あゆみ出せるのではないかと感じています。
最後に直子さんのお話にあった物質的/精神的な道につきまして、生命として生きることに対する自信を持てず恐怖するあまり、ひたすら物質的な道を追求してきたこれまでの生き方に疑問を覚えていたところ、Earthmanshipの「人はみな なにができても…」の言葉を見て藁にもすがる思いで参加しました。そして、精神的な道を追求してゆく己で良いのだとようやく吹っ切れ、前に歩める気持ちになれました。

冬の寒い雨の降る中での外作業。通常であればあまりやりたくない条件下での「作業」なのだけれど、ケアテイカーはレインコートを着ての「作業」でもとても気持ちよく、森や流れが気持ちよくなれば、自分も気持ちよくなるという好循環を今回もまた体験することができました。
ありがとうございました。武川の森と鷲の家、ありがとう。

森に行くことによって自分が癒されたいという自分本位な動機で参加したところがありましたが、いつの間にか森が気持ちよくなるにはどうしたら良いか考え続けていた2日間になりました。
特に印象深かったのは、森の中の香りで、不健康で循環の悪い状態の森は明らかに苔や葉や幹の匂いが渋滞しており、雨の粒の中で動かない。一方で、手入れされたエリアは木々や葉の香ばしい甘い香りがちょうど鼻の位置を通り過ぎていき、たまに近くの住居エリアの香りも運ばれてくる。
「森の香り」というと今まで前者の香りをイメージしていましたが、後者の方が「幸せの香りだなあ」と感じました。
目や触覚だけでなく全ての感覚で循環を感じ取れた貴重な体験でした。
2日目の水のケアは、水の流れ全体をみながら問題に気づき、最適量のケアをしてゆく作業を通して、本質に気づき正しい行動を、対象との対話を重ねながら考えてゆく大切さを学びました。また、水を含んだ自然の香りの鮮烈さに感動しました!
ワーク以外の時間でも、他の参加者の皆様と寝食を共にすることで、ワイドアングルビジョンによって、常に誰がどんな状況で困っていたり行動しているのか知る練習になりました。(平生、一人でばかり過ごしているので、マイナスからのスタートなのですが…)
またぜひ参加させていただきたいです。

「精神/姿勢が技術に先行する」という言葉がとても強く改めて心に残りました。
料理や農作業など手仕事が好きなだけに、「いかにできるか」ということに固執している自分に気づかされました。日常でも大切にしていきたいキーワードです。

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