「自然が牙をむく」
311以降、何度も目にし耳にしたフレーズ。
これがどうしても私の中でしっくりこない。
このフレーズを受け入れられないというよりも、正しい表現だと思えない。
ほんとうに自然は牙をむくのか?
そもそも今回の地震、津波、そしてそれが引き金で起きた福島原発の事故によって一番被害を被ったのは「自然」自身ではないか。
あくまで人間中心に考えられている今の世の中では、決して表には出てこないけれど、もしも自然と、それに生かされている野生生物が言葉をもち、私たちと話ができていたら、どんな話が聞けるのだろう。
除染のためにはぎ取られる大地。切り倒される木々。
人間を中心に考えれば、正しい行為だとしても、自然を中心に考えたらどうなんだろう。
そんなことを考えていた時に、こんなブログを見つけました。
「だいずせんせいの持続性学入門ー原発震災(43)人間だけではない」
311から生まれる問いは、何一つ簡単に正解の出るものではないけれど、一度一歩引いて、地球全体のスケールで311を考えてみませんか。
地球は人間が生きるためだけにあるものではないはずです。
(写真は宮城県唐桑半島からみた海)