今年も「夏ののびのびキャンプ」は(財)全国友の会 主催キャンプから始まりました。
昨年から始まった全国友の会とアースマンシップのコラボ・キャンプ。
福島第一原発の事故の影響で、のびのびと外で遊べない福島のこどもたちに、思いっきり外遊びをしてほしいという二つの団体の強い願いが、保養キャンプの継続を可能にしました。
では今年のキャンプ・レポートをご覧ください。
7月25日(木)
朝8時、18名を乗せて福島駅前を出発したバスは、14時まえに無事奥多摩に到着。バス停で待っていた関東圏から参加の7名のこどもたちと合流しました。
アースマンシップのキャンプ地は、決して汚してはいけない手つかずの自然の中にあります。電気も水道もガスもありません。
普段家では何も考えずに使っている便利なものが何もないところですので、ここで生活するために知っておかなければならないことやルールがいくつかあります。今回はコンポストトイレの話もちょっと目から鱗だったようです。
そしてここでは遊ぶこと と 生活のために働くこと の両方が大切です。
下の写真は労働のための班分けをしているところです。
さっそく始まった労働。大事な水汲み。食事作り。
夕闇迫るキャンプ地
7月26日(金)〜27日(土)
朝、森の中で身体を伸ばす。一緒に心も伸びをする…。
ここに来たらやっぱり川遊び!滝まで遊びに行ったり、飛び込み岩周辺で遊んだり。川をさかのぼる楽しさや、ゆったり流れる楽しさも味わいました。
水は冷たいけれど、飛び込みがおもしろすぎて止まらない…
体の力を抜くのって意外と難しいね、とお母さんたち。でもコツをつかめば、楽しい!浮かんで流れる楽しさに開眼 ♪
もうひとつの楽しみは、みんなで作るおいしい食事。
食材は自然の摂理に従って手をかけて作られたものばかり。
米を炊くには薪がいる
BBQもお楽しみのひとつ
のんびりのびのび、自分の心の声に従って過ごすこどもたち
ナイフの使い方も上手になりました
ブランコもハンモックも大人気
7月28日(日)
今日はこのキャンプ地にさよならをして、もう少し奥の日原に移動です。
4日間過ごさせてくれた森に感謝してまた来年の再会を祈ります。
最後の夜は日原にある「ねねんぼう」という宿に泊まって、久しぶりに畳の上で寝ました。
淳さん曰く「日原は日本のチベット」。昔の人々の生活に思いを馳せました。
7月29日(月)
朝の散歩、そして急な斜面で体操!
おいしい朝ごはん
実を言うと、予報ではこの5日間はあまりお天気がよくなくて、いつも曇りか雨のはずだったのですが、毎朝起きるとお日さまがキラキラと輝いていました。そして何より楽しかったのは、すべての天候を味わったこと。晴れたり曇ったり、また晴れたり、ものすごい雷雨があったり。雨が上がると夜は満点の星を楽しめたり。すべてが自然な5日間でした。
こどもたちのたくましさにも、多いに勇気づけられたこのキャンプでした。
また来年もぜひ、この奥多摩の渓谷でみなさんと会いたいです。
ほんとうにすてきな時間でした。
参加してくださったみなさん、サポートしてくださった全国友の会のみなさん、本当にありがとうございました。