森のケア・テイカー

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夏前から 福島のこどもたちをのびのびキャンプに招待する準備などで忙しく、気がつけば武川の森に通えずに夏が終わってしまった。
でももうこれ以上放っておくわけにはいかないので、先週末、3連休の最初の2日間という、通うには最悪のタイミング(中央道の秋の休日の渋滞はなかなかのもので)で行ってきた。

着いてまず驚いたこと。
森のお手入れを始める前だったら、おそらく草は腰の高さまで伸びて、大変なことになっていたはず。ところが、すべての場所の草丈は膝あたりで止まっている。これは 今までのケア・テイカー講座に来てくださったみなさんに見せたかったすばらしい変化。

とはいっても、やはり大変なことになっている。川は草で覆われ「どこにあるの?」という感じ。そこで、まず川の周りの空気がきれいに流れるように作業を開始。

「あなたたちが嫌いなわけじゃないのよ。ここに風が通るようになったら
みんなが元気になれるから」なんて草たちに話しかけながらのひとり作業は
なんとも楽しい。どんどん作業がはかどって、気がつくと川筋にはきれいに風が通るようになっていた。

そんな時、他の作業から淳さんが戻ってきて しばし ふたりで立ち話。
「気持ちいいね」
すると どこからともなくエナガの群れが頭の上にやってきて 楽しそうにお話を始めた。その声は明らかにうれしそう。15羽くらいはいただろうか。私たちの目と鼻の先で、ほんとうに手が届きそうなところで、うれしそうに歌いながら遊んでいる。

おおげさではなく、その時間と空間は幸せのオーラに包まれていた。

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もうひとつうれしかったのは、ケア・テイカーとしての時間は森だけでなく、自分自身のお世話をする時間にもなっているということが確認できたこと。
自分の頭と心と身体がクリア
ーになっていくのを楽しめる。頭がくるくる忙しく働くのではなく、これから自分がしなければならないことがどんどん浮かんでくる。

ケア・テイカーの時間は自然とつながる大事な時間。
自分とつながる大事な時間。
自分とは自然の分身という言葉がとてもしっくりときた2日間だった。

 

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