あるものを数える 生き方

ものが溢れ 便利さに慣れきった現代人は 「ないものを数える」ことが実に得意である。「ないものを数える」ことは あたり前のことながら「不満」を生みだし 「感謝」の気持ちから遠ざかる。

この夏 Earthmanshipの「夏のこどものびのびキャンプ」をスタートさせる時に 参加するこどもたち 親たち そしてスタッフにひとつの提案をしようと思った。それは

このキャンプ中は ないものを数えるのではなく あるものを数えてみよう

というものだった。

Earthmanshipのフィールドは 手つかずの自然。
そこには電気も水道もガスもない。もちろん家もなければ いわゆるキッチンもない。テーブルもないし お風呂もないし 洗面所もないし…。
こんな風に ないものを数え始めたら あっという間に両手の指では足りなくなり 足の指の応援を頼んでも足りない。

でもそこでキャンプができるのはなぜ?

それは あるれるほどの「もの」があるから。
それも人間が生きていくために必要なものがたくさん。

清らかな水がある。
雨風をしのぐためのテントを建てられる平らな場所がある。
火をおこせる薪がとれる。
お日さまがある。
雲がある。
月もある。
星もある。
空がある。
風が吹く。
雨が降る。

そして

私たちひとりひとりの中に それを感じ 喜び 感謝できる心がある。

私たちは 確かに 溢れる恵みの中にいる。

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