大地の声を聞くキャンプ2008 report

2008年9月13日(土)〜14日(日) 奥多摩にて

まだまだ残暑の厳しいこの時期にしては、曇り空ながら過ごしやすい気温の中、時間を忘れ、自然の中で過ごす2日間が始まりました。

キャンプ地に行くまでの林道を歩きながら、植物や昆虫観察にとても熱心な
参加者のみなさん。みんなのメモをとる姿が印象的でした。

川を眺めながらお弁当を食べたら、いよいよシェルター作りのための講習スタートです。

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そしていよいよ好きな場所にそれぞれのシェルターを作りましょう、という時になって、なんと雨が…。しかも、どんどん降りは強くなります。
その時、淳さんが一言「雨に降られて困るシカはいません」。

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みんなのシェルターが完成する頃には雨もやみ、夕暮れ時を自分のシェルターで静かに過ごしました。
月の神秘的な明るさと川の音に包まれて、開放的な自然の中で過ごす夜。
シカの声がすぐ近くで聞こえます。

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それぞれの場所でそれぞれの朝を迎えたみんなの顔はなんだか晴れやか。
とてもいい夜を過
ごせたようです。

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2日目は沢を歩いて、キャンプ地の上流にある巨木と滝にごあいさつ。
一晩森の中で過ごしたせいか、自然に対する親近感や畏怖の念が湧いてきます。

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自然のなかで、時計に囚われない「自分の時間」を過ごした2日間。
都会での忙しい日々をリセットする良い機会になりました。

参加者の感想より

最高に素敵な場所で、学び、なんの強制もなく静かに自由に過ごせるのは自分に合っていてとてもよかったです。
シェルター作りはとても勉強になりました。


毎日触れている情報や物やお金といったものから離れて自分の体一つで大自然の中に身を置くことで、普段重用視していたものは、実はそんなに重要ではないのではないかと感じた。大自然の中で人と会話したり作業したりする時間を共有できることは幸せだと思った。



長時間森に入るということが久しぶりだったので、それだけで気持ちが高ぶりました。自然の中では、自分が本当に小さな存在であり、生かされている物の一部分なんだと改めて実感しました。


自分がこれからどうやって生きていくか、どのような考えを軸にして生活していくかがわかった(ヴィジョンが見えてきた)気がする。自然の中での人間の立場がわかり、とてもよかった。