大地の声を聞くキャンプⅡ 2008 report

2008年5月17日(土)~18日(日)

青々とした新緑につつまれた山、真っ白いウツギや赤いツツジの甘い香り、大木の上に誇らしげに咲くピンクのトチの花。
そんな大きな自然に囲まれて、「大地の声を聞くキャンプ-2」が始まりました。
渓流の音に心とからだが洗い清められるようで、心地よい風が森の木々を揺らしていました。

昼食後、雷とともに雨が降り出しましたが、いよいよ各自がソロの時間に入る時、西の空の雲が急にひらけ、すばらしい太陽が森や渓谷を照らしました。
これからのソロの時間が、大いなる力に祝福されているように感じた瞬間でした。
都会にいた時のざわついた気持ちも、この森に来ると不思議と洗われて消えてゆくのを感じます。

静かに現れる月、真夜中に響くトラツグミの声、苔の匂い、シカの声や足音…。
グングン自分の中の野生が開いてゆくのを感じます。
ひとりになる時間というのは、自分の中のあらゆる要素がなめらかに融合してゆく時。
頭とからだと心が一体になって軽やかに動いている自分に気づきます。

朝日が昇り、オオルリのさえずりが谷間に響くと、気持ちのいい新しい一日の始まりです。
朝は山々を見ながら、みんなでフィースト、お祝いブランチをいただきました。
ここにまた戻って来て、心身の疲れを洗い流し、新たなパワーでいっぱいになろう!
と思った二日間でした。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

参加者の感想より

一人で森の中で寝るというのは初めてだったので心配もあり、ちょっとドキドキでした。
真夜中、静かな沢の音の中に動物の足音が聞こえた気がしたのですが、そんなはずはないと自分に言い聞かせ、知らんぷりをして寝ていました。明るくなってから周りを調べてみるとシカの足跡が私のすぐ近くにはっきり残っていました。
朝の鳥の声があんなに嬉しく感じたのは初めてでした。自然と一体になれた気持ちがしました。

ソロの前にセレモニーのレクチャー(サンセットタイム)があり、気持ちが入りやすかった。
全体を通して動植物のレクチャーもあり、メリハリがあって気持ちよかった。
シェルターについての技術的なことも多く学べた。
フィーストの食事がとてもおいしかった。

夜一人で寝ることには心配はなかったが、最初は普段の生活のざわつきが自分の中にあった。
それが時間がたつにつれ、いつのまにか消えていた。
ひとりの時間を過ごしながら、どういうことが大切で、どういうことが大切でないのか、そのとっかかりを見つけられたかなと思う。