カナディアンカヌーでいく ー初夏の川旅ー report

北米大陸先住民が狩猟や旅で使ってきたカナディアンカヌー
緑濃い初夏の流れに舟をうかべ
川を下ります
日本のカヌー第一人者 諸墨恒和さんと
アースマンシップ代表 岡田 淳によるワークショップ

2010年7月4日(日) 荒川の上流域にて

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雨が続き、川のコンディションが心配された週末でしたが、
みんなが川に集まった頃になると明るい太陽が顔を出し、
日焼けするほどの天気になりました。

いつもより川の水が多めなこともあり、
湖で基本のパドリングを練習をしたあと、上流から下りました。

白波の間を漕ぐスリルを十分味わい、
川の流れのパワーを存分に楽しみました。
カナディアンカヌー初めての人も多く、
忘れられない川の一日となりました。

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まずは玉淀湖で練習

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お昼の休憩 水が気持ちいい

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もろさんのデモンストレーション さすが、かっこいい!

さあ、みんな、いざ出陣!
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参加者の感想より

アースマンシップのプログラムはいつも、自然に静かに浸り、自然を五感(第六感も?)で感じることができると期待して参加します。
今回は久しぶりに川に親しむことができて嬉しかったです。講習もとても的確で
わかりやすく、こちらの技量がついて行けたかどうかは「…(申し訳ない)」ですが、参加者のことも本当によく見ていてくださっていて、さすが!と思うことばかりでした。
昼休みの水浴びも、楽しい体験でした。
時間がゆったりあったので、だんだんみんな、深入り(笑)していったように思います。花も鳥も虫も雨も川も山も、息づく夏を感じました。
川下りの途中少し雨が降りましたが、雨音に包まれながら静かな水面を滑って行くのは、とても静かな気持ちになれて幸せでした。
(KI/女性)

「水に触れる」ということを考えてみる。

僕らは身体のほとんどを水分で満たしている。
そして言葉遊びのように、自分のことを「みずから」と呼んだりする。
自然の中に入り、ひとたび川や雨の水が身体を包み始めれば、
人と人との境界線はあいまいになり、僕らは無邪気さの中に連れ出される。
水には、固まった身体と心を溶かす焚き火のように
魔法の力が宿っているような気がする。

雨も「良い天気」の一つだと思う。

二人ひと組で漕ぐカナディアンカヌーは
チームワークが試されるところがいい。
水の音、周りの岩や木、虫や羽ばたく鳥たちに五感を開かせながら
流れを読み、舵を取り、呼吸を合わせる。

全身を使い、感覚の世界に入っていく。
目の前を冒険が広がる。

心地よい疲れ。バランスのとれた夏の日。

とても素敵な一日が過ごせました。
(RS/男性)

今回も楽しかったし、とてもいいレッスンとなりました。
水の流れにのれる程に、「信じる」「ゆだねる」が出来るようになってきたと感じましたが、水と対話できる程には至っていない自分と会いました。
これは水との対話だけではないと思います。
もっと自然(自然の一部である自分をも)を信じれば大丈夫と、心の奥底で分かっているのに、まだ今までの慣習やくせや経験不足からくる自信のなさが邪魔する
部分は大きいと感じます。
心の奥底の理解を経験で確実なものにしていきたい、心も身体もワイドアングルビジョンで過ごしていけるよう心がけたいと強く思いました。
(MH/女性)